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【チェンクロ】『サクラ大戦』スタッフ後藤功士氏が語る、“サクラコラボ”誕生秘話・前編 ~【第203回】にゃん原の耳より情報

にゃん原さん
『サクラ大戦』コラボ、絶賛開催中ですよ~!

編集女子
ドンドンパフパフ~!

にゃん原さん
編集女子さん聞いてください!今回は、なんと!このコラボが全国の隊長さんに、非常に好評を博しているということで、特別に!サクラ大戦コラボ担当者の方にインタビューできることが、急遽決定しました!

編集女子
えぇっ!?本当ですか!?

にゃん原さん
はい!今回はサクラ大戦コラボのメインシナリオを全て執筆、コラボキャラのセリフ総監修をした後藤功士(ごとう かつひと)さんと、本作チーフディレクターの松永純さん、本コラボ担当プロデューサーの井上周祐さんの3人に、サクラ大戦コラボ制作にあたっての “ウラ話”などを、座談会形式で語ってもらいます!

編集女子
んほほ!ここでしか聞けないマル秘トークの予感…!?

にゃん原さん
ちなみに後藤さんは、サクラ大戦3~Vの全ゲームシナリオを担当したお方なんですよ~!

編集女子
なんと!そうだったんですか!!そんなすごい人が今回のコラボシナリオを執筆されてるんですね!

にゃん原さん
それでは後藤さん、松永ディレクター、井上プロデューサー、よろしくお願いします!

3人
よろしくお願いします!

■コラボ開始の経緯

にゃん原さん
まずは松永Dにお聞きします!今回、サクラ大戦コラボにあたり、シナリオをセガオリジナルスタッフである後藤さんにお願いした経緯は?

松永D
今回のサクラコラボでは、いつも以上にクオリティにこだわりたいという想いが、チームとしてありました。
そこで、それなら元々のスタッフの方にお願いしてしまおうかって動いたんです。僕が、もともとサクラ大戦の開発スタジオの出身なので。
それで、今回は監修をはじめ、本当にいろいろなオリジナルスタッフの方がコラボ制作に協力してくれているんですが、やはりシナリオは要だなと。
それで、よし、思いきって後藤さんにお願いしてみよう!みたいな。

編集女子
なるほど!それを伺って一報を聞いたときはどうでしたか?後藤さんは。

後藤氏
二つ返事でOKでしたね。
もともとサクラをつくりたかったので、考える必要はなかったです。
現在のプロジェクトもあるのですが、まぁ、死ぬ気でやれば、できるかなぁ……と。
10時間、自分の仕事をして、10時間、サクラの仕事をする。もともとサクラをつくりたかったので、考える必要はなかったです。
サクラ大戦である以上、納得できるものは、自分で作るしかないと。

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(後藤功士氏)

編集女子
1日20時間!?それでは寝る時間が……

にゃん原さん
しかし、そのくらいの“時間密度”で作業されていたのでしょう!

松永D
3分くらいでメールが返ってきて……あの返信のスピード感に、後藤さんのサクラ愛を感じました。
実際に、今回のシナリオは、後藤さんのサクラ大戦に対するこだわりが、すごく伝わってくる内容で。ファンの方は「これぞサクラ大戦!」と思えるし、知らない方も「なんかいつもと違う面白さだ!」と感じられるものになってますね!

井上P
サクラに対する熱い想いが滾っていたわけですね!

後藤氏
でも、「俺がやると大変だよ」みたいなことは、言っておいたような……

松永D
え。そんな前フリありましたっけ??(笑)

後藤氏
あれ?言わなかったっけ?
サクラのキャラたちは、自分の中で生きているからなぁ。変なことを言わせようとすると、「そんなこと言いません」と、突っぱねてくるんです。
さくらをはじめ、帝都、巴里、紐育華撃団のみんなは、「自分たちの生き様」を持っていて、それがセリフになって芝居になるんですよね。だから、きちんと向き合って物語を紡いでいかないと、心に響くドラマにならない。
だから、すごく時間がかかる仕事になるよと。

松永D
手前味噌ながら、本当にチェンクロのスタッフの皆は、コラボのイベント制作でも毎回クオリティにこだわってくれてるんですが、今回はその上を行かれたなぁって感じましたね。

後藤氏
そう言ってもらえると、うれしいです。

■ボツになった、幻の原案

井上P
圧倒的な原案からスタートしましたもんね。深い設定が作られた3案を速攻いただきましたし。

松永D
あの3案はすごかったですね。これ全部シナリオに落としたら、チェンクロで50話分ぐらいあるんだけど……って、驚愕しました。

後藤氏
最初に松永君から話をもらった時から、漠然と考えていたんですよね。
コラボとは、どうすればいいのか……と。

松永D
僕らもあの原案もらってから考えましたよ。このコラボ、どうすればいいのか……と(笑)

井上P
今回ボツになってしまった「陰陽道編」とか、どれも面白そうだったので悩みました。

後藤氏
コラボなので、2つのファンがいる。サクラファンと、チェンクロファン。

両方のファンを100%満足させるのは、本当に難しくて、どっちにストーリーの軸足を置くかが重要になるんですよね。
それで、原案はいろいろなバランスに寄せて3案、作成したんです。

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(後藤氏がチェンクロ開発チーム宛に送った“原案”のメモ)

最終的には、チェンクロにきちんと軸足を載せた「魔神復活編」になったんですよね。だからストーリーの中心となるボスは、チェンクロの魔神なんです。
他の2作は、ボスはサクラ大戦世界のキャラになっていて、サクラ大戦に軸足を置いた流れになってました。

井上P
ユグドの住人とのハーフが登場する「陰陽道編」とか新設定で面白かったですよね。ユグドの狐尾族の里で獣人「ククノハ」ってキャラを出そう、とか。

後藤氏
「陰陽道編」は、両方に軸足を置いてみたんです。それで中間のキャラとして、「サクラ世界とユグド世界のハーフのキャラ」を出そうと思っていました。
でも……設定的に挑戦的ですよね。サクラ的にも、チェンクロ的にも。

松永D
そうですね、すごくアクセル踏みまくりな原案だったと記憶しています。
しかし、今回のシナリオ、軸足はチェンクロといいつつも、完全にサクラ大戦の新作シナリオになってましたね!

後藤氏
今までの名シーンのやり直しは、ファンは求めてないかなぁと思ったんです。やっぱり新しい事件、新しいキャラとのかかわり、新しい敵が欲しいかと。
魔神編もそうですが、両方のユーザーが喜ぶもの、特にサクラファンが納得して喜ぶものを!って考えてましたね。

松永D
それはプレイしてくれた方にも伝わると思います。両方のキャラ同士の交流と、既存設定の振りかえり、っていう一般的なコラボシナリオを完全に超えた物語になっていますから。未プレイの方は、ぜひやってみてほしいです。

■クエストドラマの見どころ

にゃん原さん
そんなこんなで、今回の魔神タブリス編になりましたが、後藤さん的に、「ここが一番書いてて楽しかった!」って部分はありますか?

後藤氏
そうですね。全部楽しかったです。すごい勢いで書けましたから。
その中で、一番楽しかったのは、「体が勝手に」をどこで入れるか……と、舞台シーンを入れるのをどうチェンクロチームに説得するか……かな(笑)

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松永D
体が勝手に、のところですか(笑)

井上P
スマホゲームで容量が限られている中、画像一個追加するにも結構頭を悩ませますからね…メール何通もやりとりさせていただきましたね(笑)

松永D
結果的に、今回は演出面も、本当にすごいボリュームとクオリティになりましたね。

後藤氏
最後まで、お風呂と舞台の絵がいるんですっ!って、ゴネたからなぁ。ホントにチェンクロチームにはがんばってもらった!

井上P
ありがとうございます(笑)

後藤氏
シーンとして一番好きなのは、最後の戦いに赴く前に、さくらとフィーナ、大神と主人公がそれぞれの思いをぶつける場面があるのですが、そこは書いていて熱いものがこみ上げてきました。

松永D
ですね!あのシーンは熱かったです。主人公たち同士で、心が通うのは、コラボならではですし、熱いですね

後藤氏
あと前半だと……義勇軍がサクラ大戦の世界で、絶望的な状況に追いこまれるんですが。それで、帝劇のみんなが、義勇軍をはげますために、いろいろするのとか、ここは本当に“サクラ的”な展開ですね。
出会った時はギクシャクしてたのに、一緒に戦って、一緒に遊んで、いろんなトラブルを乗り越えて、心の絆を築いていった先にある絆の関係。そこには作品の壁なんてなくて、人と人の心なんですよね。

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それで、お互いのキャラクターが別れがたくなっていく。ホントにこのまま、帝都から帰れなくしてやろうかとも思ったんですけどね(笑)

松永D
それは困ります(笑)

井上P
ユグドも危機なので帰してください(笑)

後藤氏
“異世界もの”なので、最後、どうしても別れがある。ならいっそ……別れのない異世界ものがあってもいいのかと。
サクラ3で、巴里から帰りたくないって言ってくれたユーザーの方たちがいたので。
きっと、ヴォルグやアルドラも、帝都から帰りたくないんじゃないかなって。ピリカも大分楽しんでたし。

松永D
当時プレイヤーとして、巴里からは確かに帰りたくなかったですが……うちの連中は帰してあげてください(笑)
でもたしかに、チェンクロのメンバーがすごく帝都を楽しんでいたのは印象的でした。

後藤氏
そしてその後、華撃団の関係者が全員協力して、ユグドへの帰還作戦を実行するんですよね。
あそこはね……書くのホントに大変だったし、ホントに楽しかった。書いてたら、薔薇組たちも勝手に割り込んできたし。「わたくしたち薔薇組を忘れてるんではなくて?」とか言って。

松永D
普通のコラボシナリオだと、どうしても原作のキャラの、向こうの文化というか世界観への関わり方って、薄かったり固くなりがちなので、今回は、「おお、本当に楽しんでるなあ」と。
すごく楽しんでるのが分かるから、別れのシーンがグッとくるんですよね。

後藤氏
出会ったからには、お互いの心に傷を残していくものですから。

松永D
いいなあ。ほんと、みんなコラボじゃなくて本編なんじゃないかってくらい、本気で絆を結びあってくれてましたからね。

後藤氏
ヴォルグを楽しませすぎたところには、リテイクが入りましたが。

井上P
ははは(笑)

後藤氏
ユグドに行ってから、すみれさんが大変な目に合いつづけるところも好きです。ノー天気な織姫とか、なんでも食べるカンナとか。
……あ、全部のシーンが好きだわ。

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(左:井上周祐プロデューサー、中央:後藤氏、右:松永純チーフディレクター)

編集女子
結局全部好きなんじゃないですか(笑)

にゃん原さん
さて、盛り上がっているところ大変恐縮ですが、この3人のお話の続きはまた次回、ということで!

編集女子
次回なんですか?せっかく楽しいお話だったのに…。ちなみに次回の「耳より情報」はいつですか?

にゃん原さん
翌日です!

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